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人狼ノベライズ5

料理人 ダブディ は村人達の手により処刑された。

学生 ジュリエットが無残な姿で発見された。


last day 01:30 村の酒場にて


「…。占いの結果、フニクリは人間だったわ。狼は…」

怒りとも、落胆ともつかないクレアの声。
それは、目の前の相手に対して怒っているのか。
今、広がるこの光景に対して落胆しているのか。

今の私には、その程度すら解らなかった。
膝は震え、背筋は寒気、吐き気と、頭痛と。
ありとあらゆる不快感が、私の身体を包んでいた。

セバスチャンが、油断なく矢を番えたボウガンを構えて
血に塗れたその人を、睨みつける。

「最も、この状況では何の申し開きもないかと思いますがね。
 残念ですよ ―――ロッテンマイヤー」

呼ばれた彼女は、普段の穏やかさが嘘であったかのように
凄まじい形相で私たちを睨んでいた。

「お前達を!お前達を全て食い殺してやるつもりだったのに!!」

まさに獣、というべき形相だった。
怒りに吊り上がる眦は真っ赤に充血した瞳とともに私達を睨みつけ、
吠える口には人のものとは思えない長い牙。
口端からは異常なまでの唾液が垂れていた。

「クレアを襲ったことで、セバスチャンの狩人とクレアの占い師が
 確定してしまったのがあなた達の運の尽きだったわね!」

セバスチャンの後ろに立つジョセフィンも、油断なく
ロッテンマイヤーを見据えてそう言った。

「人間は、人間はただ餌であればよかったんだ!!
 今、殺してやる、人間!!」

咆哮をあげて襲い掛かるロッテンマイヤー。
その光景を私は他人事のように"音"として聞き流していた。
私の視線は、別のモノ。

別の、モノ…。
そう、モノになった、ジュリエットにあった。

酒場のカウンターにもたれるようにして背を預けて、座り込んでいた。
首から上だけは、いつも通りの淡々とした表情で
特に何の感慨もなさそうに、ただ目を閉じている。

口の端から血が流れていることと、周囲の床やカウンターに
あまりにも夥しいまでの真っ赤な血痕が塗りたくられていること。
大きな、先のささくれた丸太で貫かれたかのように
大穴のあいた胴体さえ見なければ。

私は、獣の絶命する叫びを聞きながら
ただただ、ぼんやりと幼馴染の亡骸を見つめていた。
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